競馬初心者が覚えるべき専門用語29選!知ったかぶりはもう嫌だ!

競馬の知識

競馬はとにかく専門用語が多い競技。初めてばかりの初心者の時は、何を言ってるか良く分からない専門用語について、知らないとバレない為に知ったかぶりで何とか乗り切った…なんて経験を持っている人も多いのでは?

競馬の専門用語は競馬を行っていく上で自然と覚えていくものですが、まとめて重要なものを覚えてしまうのも手です。

という訳で、この記事では特に競馬初心者が覚えるべき重要な専門用語を厳選して紹介していきたいと思います。

  • 競馬に関わる人に関する用語
  • 競走馬に関する用語
  • レースに関する用語
  • レース予想に関する用語
  • 施設に関する用語

上記5つの項目で頻繁に登場する専門用語を紹介していきたいと思います。競馬初心者もちろんですが、上級者でも何となく覚えている専門用語は必ずあるものです。この機会にしっかりと覚えておきましょう!

競馬に関わる人に関する専門用語

 

至極当然の話ですが、競馬は競走馬だけでは成立しません。1頭の競走馬に対して沢山の人が集まり、色々な人の期待を背負って走るのが馬です。競馬に関わる人に関する専門用語からまずは参りましょう。

騎手

競走馬の上に乗って馬のレース展開を指示する人の事を騎手と言います。乗り役と呼ばれる事もあります。戦前は調教師の門を叩いて修行を行ってから騎手と認定されていましたが、今は競馬学校を卒業してから騎手になります。

厩務員

簡単に言えば競走馬の世話をしてくれる人の事を言います。厩舎に所属していて、調教師の指示で担当馬の身の回りの世話をします。競馬学校で半年間学ぶ事が義務付けられていて、担当馬が大きなレースで勝ったりすると分配金としてボーナスが支給されます。

調教師

担当している馬の性格や素質を見極め、馬主から預かった馬を調教する人の事を調教師と言います。簡単に言えば競走馬のトレーナーです。調教師の腕次第で馬が化けるかどうか決まりますので、非常に重要な役割を担っています。

馬主

オーナーやブリーダーと呼ぶ事もあります。生産者の多くが法人になってきていますが、個人経営で個人で馬を持っている人の事を呼ぶ時は馬主と呼ぶ場合が多いです。最近で言えばキタサンブラックの北島三郎さんなどが馬主としては有名ですね。

競争馬に関する専門用語

続いてはレースの主役である競走馬に関する専門用語について紹介していきたいと思います。

牡馬・牝馬

牡馬がオスで牝馬がメスです。競馬ではオスやメスという言い方はせずに、全て牡馬と牝馬で男か女かを表します。牡馬や牝馬だけ出走可能なレースも多くあります。

種牡馬

父馬の事を種牡馬と言います。競馬はブラッドスポーツとも呼ばれている位、父馬の血を強く子供が受け継ぐことで知られていますので、種牡馬の能力は子供がどれ位強くなるかに大きく影響を与えます。

繁殖牝馬

仔馬を生産する事を目的として飼養される牝馬の事を繁殖牝馬と言います。簡単に言えば種牡馬と繁殖させる牝馬の事です。強い産駒の生産を目指して適切な種牡馬を選んで配合を行います。

サラブレット

馬の品種の一つで日本競馬の主流です。競走馬としての大まかな定義としては『連続8代にわたりサラブレットが交配された馬』の事を指します。

血統

馬の父母の系統の事を血統と言います。競馬では一般的な現役中に優秀な成績を残した馬の子供は好成績をあげる可能性が高いので、血統は競馬予想における重要な要素の一つとして認知されています。

馬齢

馬の年齢の事を指します。競走馬は生まれた年が当歳で、年が明けて1歳、次が2歳と年を重ねていきます。人間の20歳が馬の4歳と言われていて、基本的に全盛期は4歳であるとも言われています。

アウトブリード

基本的にサラブレットの交配は近親で行われることが多いのですが、血統の5代前までに同一の祖先を持たない配合の事をアウトブリードと呼びます。異系交配とも呼ばれていて、馬の生産力・活力・運動能力が増強すると言われています。

インブリード

アウトブリードとは反対に、血統表で5代前までに同一の祖先を持っている配合の事をインブリードと呼びます。近親交配とも呼ばれていて、サラブレットの交配は基本的にはインブリードで行われるのが一般的です。共通祖先の方が形質を固定する事が出来ると言われています。

シャドーロール

馬の鼻の上のあたりについてるものです。あれはお洒落の為につけているのではなくて、芝の切れ目や陰に馬が驚いてしまわないように、下を見にくくする目的でつけられています。競争中に頭を上げる癖のある馬に使用する事で、頭を下げさせる効果があります。

レースに関する専門用語

大小様々なものまで、競馬には数多くのレースが存在しています。その中にも専門用語が多くありますので、初心者が必ず覚えるべきものを抜粋して紹介していきたいと思います。

新馬戦

競走馬のデビュー戦の事を新馬戦と言います。新馬戦に勝てば次のクラスに進む事ができますが、勝てない場合は未勝利戦に進む事になり、未勝利戦で勝つ事ができなければ次のクラスに進む事が出来ません。

重賞競争

特別競争の中でも特に賞金が高額で重要な位置づけを持っているレースの事を重賞競争と呼びます。賞金・歴史・伝統があり、勝つ事は全てのホースマンの憧れの舞台である事が多いです。G1だけでなく、G2やG3も重賞競争です。

仕掛ける

勝負所で騎手が馬に気合をいれてスパートをかける事を「仕掛ける」と言います。基本的に競走馬は騎手の仕掛けのタイミングで本気を出しますので、レース展開を左右する非常に大切なものです。

入れ込む

レース前に競走馬が極度の興奮状態にある事を入れ込んでいると言います。馬がパドックなどで頭を上下左右に揺らしていたりする場合、落ち着いていない状態なのでいいレースが出来ない場合が多いです。発汗・口から泡など、レース前に入れ込みすぎて体力を消耗してしまう馬も多いです。

鉄砲

長期休養明けでレースに出走する馬の事を鉄砲と言います。長期休み明けで出走する時に良い走りをする馬の事を『鉄砲が効く馬』と呼びます。

末脚

ゴール前に置ける競走馬の走りの事を末脚と呼びます。ゴール前で鋭く伸びる馬の事を「末脚が切れる」と表現したりします。要するに最後の直線で速い馬の事を末脚が良い馬と表現するという訳です。

斜行

競争中に馬が斜めに向かって走る事を斜行と呼びます。これは馬の責任ではなく騎手が注意義務を怠ったものと認められて、他馬の走行に影響を及ぼした場合は制裁を科せられる場合もあります。斜行癖がある馬も多くいます。

レース予想に関する専門用語

続いては競馬予想に関する専門用語を紹介していきます。競馬と言えばやっぱり欠かせないのが馬券予想ですよね!

斤量

馬が背負っている負担重量の事を斤量と言います。騎手が背負っている重量の事で、牡馬は重くて牝馬が軽いというのが一般的です。後は成績だったり、年齢だったりで変わり、レースが面白くなるようにするハンデのようなものだと考えておくと良いかと思います。

連対

2着以内に入る事を連対と言います。「連対率が高い」という言葉を競馬をやっていると聞く機会が多いかと思いますが、これは2着以内に入る確率が高いという意味になります。3連単や3連複が登場してからは、2着以内ではなく3着以内に入る事を連対と呼ぶ場合もあります。

上がり3ハロン

レースや調教中に良く聞く言葉だと思います。スタート直後を「テン」、中盤を「なか」、終盤を「上がり」と呼びます。上がり3ハロンは『ゴールまで残り600m地点』という意味になります。ちなみに1ハロンは200メートルなので、これも覚えておくと良いと思います。

馬場

競走馬がレースをしたり調教をしたるするコースの事を馬場と呼びます。レース予想に置ける大切な事は馬場状態の見極めです。馬場状態は全部で「良」「やや重」「重」「不良」の4種類に分類されており、水分含有量によってJRAが公式に発表しています。

脚質

競走馬がどんな走りを得意としているのかを指すもので、脚質を見て予想を組み立てていきレース展開を予想する人は多くいます。逃げ・先行・差し・追い込みの4種類に分類されています。

競馬施設に関する専門用語

続いては日本全国色々な箇所にある、競馬の施設に関する専門用語をまとめて紹介していきたいと思います。

中央競馬

日本中央競馬会が施行者となって開催する競馬の事を中央競馬と言います。中央競馬が騎手と調教師に免許を与え、馬と馬主を登録します。

札幌、函館、福島、新潟、中山、東京、中京、京都、阪神、小倉でレースが行われており、年間の競走施行日数は最大で36開催、288日と決まっています。

地方競馬

日本中央競馬会とは施行者が異なる競馬の事を言います。施行者は「都道府県及び指定市町村(特別区を含む)」であり、馬主と馬の登録および騎手の免許は「地方競馬全国協会」が行ないます。

WINS

場外勝馬投票券発売所を親しみやすく英語にしたのがWINSです。簡単に言えば、競馬場にいなくても馬券を購入する事が出来る施設の名前です。最近は専らネットで購入する人が増えてきましたが、今でも多くの人が集まっています。

トレーニングセンター

トレセンと呼ばれている場所で、競走馬を1箇所に集める事で合理的に調教する事が出来る施設の事を指します。中央競馬には美浦トレーニング・センターと栗東トレーニング・センターがあり、どちらも膨大な施設の中に様々な施設があり、競走馬を調教しています。

まとめ

以上で初心者が最低限覚えるべき29個の専門用語の紹介を終了させて頂きます。競馬に関わる人、馬に関する用語、レース、施設、レース予想に関する5つのカテゴリーに分けて紹介してきましたが参考になりましたか?

初心者のうちは全く専門用語についていけないと思います。しかし、最低限上記で紹介したものだけを覚えておけば、会話は出来ます。他にも色々とありますが、上記は絶対に必要な知識なので必ず覚えておきましょうね!