ネット上のサイトやテレビでは当たり前のように専門用語が飛び交い、競馬を始めたばかりの初心者の方はさっぱり意味が分からないということもあると思います。
何となくは分かってるけど詳しくは知らないという人もきっと多いと思います。最近ではJRAのCMでも専門用語について紹介していますが、他にもたくさんの競馬用語があります。
そこでこの記事では初心者の方が知っていて損はない専門用語を厳選し紹介していきたいと思います。競馬用語を知っていれば予想サイトなどの利用もしやすくなると思うのでしっかりと覚える用にしましょう!
初心者が覚えておくべき競馬用語11選
早速ですが初心者の方が知っておくべき競馬の専門用語を紹介していきたいと思います。細かく覚えようとすると無数に用語があるので、絶対におさえておきたいものを厳選して解説していきます。
意外と間違って覚えてしまっていたり、詳しく理解していない言葉もあると思うので確認のためにも最後まで読んでみて欲しいです。今回は特に予想する時に必要な言葉に絞っていきたいと思います。
競馬用語その1:オッズ
競馬関連の記事やテレビなどでもこのオッズという言葉は頻繁に使われる言葉です。レースに出走する競走馬の人気や、馬券を購入した時の倍率を表すものをオッズと言います。人気が高い競走馬ほどオッズは低くなり、人気が低い競走馬ほどオッズが高くなります。むしろオッズが低い順に人気が決まっていきます。
単勝のオッズ倍率が10倍の競走馬に100円賭けて見事的中した時は1000円の払い戻しとなります。もし500円賭けていれば5000円となり、賭けた金額×オッズ倍率が払い戻し金となります。
オッズを確認しつつ馬券の予想を進めるとスムーズに購入することもできますし、当たった時にどれくらいの金額になるのかも計算しながら馬券を購入するようにしましょう。
競馬用語その2:万馬券
万馬券という言葉も頻繁に使われる言葉ですね。名前の通り1万円以上の払い戻しになることを指しますが、これは100円賭けた時のみ万馬券と呼びます。
どういうことかと言うと、オッズが5倍の馬券に2000円賭けて的中すれば1万円の払い戻しになりますよね?しかしこれでは万馬券とは言いません。簡単に言えばオッズが100倍以上で100円賭けた時に払い戻しが1万円を超える馬券を万馬券と呼びます。
この違いは意外と初心者の方は勘違いしていることもあるので覚えておきましょう。単勝や馬単などで万馬券が出ることは珍しいですが、三連複・三連単では比較的多く万馬券になるので、狙いたい人は馬券の種類もちゃんと選ぶようにしましょう。
競馬用語その3:牡馬・牝馬
牡馬と牝馬は性別を表しています。牡馬は雄馬のことで、牝馬は雌馬となっています。レースによっては牡馬・牝馬のどちらも出走できる場合と、限定の場合とあります。牡馬しか出れないレースはありませんが、牝馬限定のレースは多くあります。「エリザベス女王杯」「桜花賞」「優秀牝馬(オークス)」などが牝馬限定となっています。レース名も女の子っぽく付けられていることが多いですね。
また同じレース牡馬と牝馬が出走する時は背負う斤量に差を付けることも多く、牝馬だからと言って不利ということはありません。むしろ牝馬なのに牡馬並みの実力を持っている競走馬は上位に来ると予想されることも多くあります。
競馬用語その4:斤量
上記でも出ましたが競馬には斤量と呼ばれるものがあります。斤量とは騎手の体重+騎手が身に着けている服やプロテクターなどを足した重量になります。
レースによって背負う斤量の決め方は異なります。負担重量には「定量」「馬齢」「別定」「ハンデ」の4種類あり、定量と馬齢には斤量の差は存在しません。別定とハンデには実績や能力などによって斤量の差が生じるようになります。
大体49kg~59kgくらいの重力を負担します。1kg違うだけで1馬身くらいレースに影響すると言われています。軽い方が有利になりますが、重いからと言って勝てないわけではありません。レースへの影響ももちろん大きいので予想する際は確認するようにしましょう。
競馬用語その5:馬場状態
馬場とは競馬場のコースのことを指します。さらにその馬場が今どんな状況なのかを示すのが馬場状態です。雨が降って馬場が荒れているような時は「不良」と言われ、競走馬によって得意不得意があるので馬場状態も予想に影響を与える情報になります。
ダート、芝問わず全部で4種類あり「良」「稍重」「重」「不良」となってます。競馬主催者が実際にレース前などに馬場を歩いたりしてコースの含水量を計測しています。
雨が降っていなくても、前日に大雨でまだ乾いていない時は重馬場になったりもします。逆に雨が降ったばかりならまだ良馬場と判断されることもあります。
これはリアルタイムで変動してくので、馬券を買う前にチェックしておくべき情報だと思います。
競馬用語その6:ダート・芝
基本的に競馬では大きく分けると「芝」と「ダート」の種類のコースに分けられます。芝はその名の通り芝生のように草が生えたコースになります。レースによってはスタートだけダートで残りは芝となることもあります。
ダートは基本的に泥という意味ですが、日本のダートコースは砂を利用しています。他の国とは少し異なるため、海外の有名なダート馬が日本に来て苦戦することもあります。
芝でもダートでも活躍する馬は稀にいますが、基本的にどちらかの専門になります。芝でいい成績を残せなかった馬がダートに転向したら一気に才能が開花し活躍するということもたまにあります。もちろん逆もあります。
競馬用語その7:脚質
競馬では競走馬が得意とする走り方、戦法があります。大きく分けると「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の4つに分類することができます。
「逃げ」はその名の通りスタートしてからゴールまでずっと先頭で走り抜ける戦法です。「先行」は逃げよりも若干後ろでレースを展開し、直線に入った時に前目のまま最後に逃げ馬をかわすような走り方をします。「差し」は先行のさらに後方に待機し、直線に入ってから一気に前をかわす走り方です。そして最後の「追い込み」は差しのさらに後ろからレースを展開し、直線に全てをかける走り方になります。
馬場状態によっても逃げが有利だったり、差しが有利だったりあるので、馬場状態と脚質はどちらもチェックしたいですね。また芝・ダートによっても脚質の差はあるのでこちらも確認するようにしましょう。
競馬用語その8:本命・穴
競馬で予想する時には「本命は〇〇だな」とか「このレースは穴馬が勝ちそうだな」とか言うことがあります。本命はそのままでレースで勝ちそうな馬のことを言います。主に1,2,3番人気の馬が本命馬となり、注目度も高いのが特徴です。
逆に穴馬は人気が薄く勝率が低そうな馬のことを指します。その代わりにオッズの倍率が高くなるので、勝った時の見返りが大きくなります。
本命馬ばかりの馬券を購入しても払い戻しは少なくなるため、穴馬を絡めた馬券を購入する方が競馬を面白く感じるかもしれません。しかし、穴馬ばかりに注目しすぎるとなかなか的中しないため、バランスが重要になってきます。
競馬用語その9:軸・ヒモ
競馬で予想をする時に「軸」「ヒモ」「相手」「本線」などの言葉が用いられます。これは主にどのような馬券を購入するのかという時に使用されます。
例えば三連複で馬券をこのようなフォーメーションで購入するとします。
- 3番
- 1番、5番
- 6番、8番、12番、14番、16番
この馬券を購入する時は必ず馬券に絡まないと的中しない3番を「軸」と呼びます。そして2番手で選択している1番、5番を「相手」や「本線」などと呼び、6番、8番、12番、14番、16番を「ヒモ」と呼びます。買い方によっては軸が2頭になり、その他がヒモとなることもあります。
競馬用語その10:パドック
レースの前には必ずパドックというものがあります。レースに出走する競走馬全てがパドック場で観客たちの前に姿を見せ、ぐるぐるとゆっくり周回させます。
この時に競走馬の調子を見ることが出来ます。「本命馬だと思ってたけどかなり興奮しているから軸から外そうかな…」とか「微妙だと思ってたけど、ツヤも良いしヒモには入れておこう」とか予想の最終判断を下すための重要な要素になります。
実際になんの情報を調べずにこのパドックだけを見て馬券を当ててしまう人もいるくらい大切です。パドックは基本的にレース場に行かないと見ることはできませんが、テレビや有料サイトなどでも配信することがあるので探してみてください。
競馬用語その11:重賞
重賞とはレースの中でも目玉になるようなレースのことを言います。実力が高い馬が集まることが多く、競馬の中でも盛り上がるレースです。重賞は基本的に「G1」「G2」「G3」に分類されており、有名なダービーやジャパンカップ、有馬記念などはG1レースで最高峰の戦いが繰り広げられます。
重賞じゃないレースも見ごたえがあり面白いですが、重賞の方がファンたちの熱量もことなり、購入される馬券の量も大きな差が出ます。特にG1レースが開催される時の会場はファンたちの声援などで凄い活気となっています。興味がある方は一度大きなレースを生で見に行ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は競馬初心者がまず知っておくべき競馬の専門用語について記事でご紹介しました。上記の11つの言葉はどれも頻繁に使われるため覚えておいて損はないと思います。他にも解説したい用語はまだまだあります。気になる言葉があった時はインターネットなどで調べてみましょう。
少しずつでも知識を深めていくことでもっと競馬が面白くなると思いますし、知っていることが多いほど予想に役に立つと思うので的中率にも差が出ると思います。
意外と詳しく知らなかったり、間違って覚えていることもあるので、特に今回紹介した用語は確認しておくようにしましょう!