競馬予想をする時にデータ分析を重視したり、オッズから予想を展開したりする方法がありますが、中でもパドックは予想をする上でとても重要なものになります。
どれだけ実績がある馬でも調子が悪かったり、調教が上手く行えていないと実力を発揮することはできません。しっかりと自分の目で競走馬を確認し、最終的な判断を下す必要があります。
そのためパドックで競争馬を確認することは必要になりますが、競馬初心者の方は実際に競走馬のどの部分を見るべきなのか、どういう立ち振る舞いなら調子が良いのかなど分からないことが多いと思います。
そこでこの記事ではパドックの見方を解説していきたいと思います。しかしパドックの見方も人それぞれあるので一つの意見として見て頂ければありがたいです。
競馬のパドックってなに?
競馬のパドックとはレースに出走する前にパドック場に出走馬が登場し、観客たちの前に姿を見せるものです。また競走馬をゆっくりと歩かせることにより、気持ちを落ち着かせる場所でもあります。
しかし、何も知らなければ一体何をやっているのか分からないと思いますが、競馬ファンが馬体の状態などをじっくりと確認するために行われています。何周かさせますが、本馬場に向か前の最後の一周では騎手が騎乗します。また競走馬をゆっくりと歩かせることにより、気持ちを落ち着かせる場所でもあります。
その後に実際にレースが行われる場所へと向かい返し馬をして出走という流れになります。返し馬でも馬の状態を見ることができますが、レース直前になるため採取判断をパドックで行う人が多いです。
パドックはどこで見ることができるの?
パドックは重要とは言いますが、実際にパドックはどうやって見ることができるのでしょうか?もちろん競馬場に行けば見ることができますが、毎回会場に足を運ぶことは難しいのでネットやテレビで確認することができれば嬉しいですよね?
ネットで探すと有料になりますが放送しているサイトやチャンネルがあります。お金をかけても見る価値があると思いますし、画面越しでも十分馬の様子を見ることができるので登録して確認してみましょう。
初心者でも分かるパドックの見方
出走する競走馬を確認す場所ということは分かっていただけたと思いますが、では実際にどういうところに注目して見ていけば良いのかを解説していきたいと思います。あらかじめ馬券に絡みそうな競走馬を予想しておくことは重要ですが、最後はパドックを見てからにすることをおすすめします。オッズの変動などもありますし、馬券はギリギリで購入することで的中率と回収率がアップすると思います。
また注目してる馬ばかりに気を取られていると、状態がかなり良い馬を見逃すことにもなるのでパドックを見る時はフラットな気持ちでいると失敗がないと思います。どうしても自分が期待している馬を見ると状態が良いと勝手に思い込んでしまうこともあるので注意が必要です。
パドックの見方その1:馬のお腹を見る
馬のお腹を見るとどれくらい調教が順調に行っているのかが分かると言われています。馬体重が+10kgになっている馬のパドックを見てみると、筋肉がモリモリになっている時は+10kgでも問題はないですが、中にはお腹だけがボテッとしていることもあります。
中には馬体重が増えすぎていることを嫌う人もいますが、若い馬だと成長して増えていることもありますし馬体重の増加がマイナスなことだけとは限りません。
成長なのかそれともただ太っただけなのかをパドックで確認することができるのです。時に馬体重の増減が大きかった馬のパドックには注目してみましょう。逆に体重が減りすぎていてあばらが浮き出ているような時はちゃんとご飯を食べれていない可能性もあるので、軸にするには少し不安にもなりますね。
お腹だけではなく肩やお尻の筋肉のハリなどにも注目してみると良いと思います。
パドックの見方その2:毛ヅヤ
馬は調子が良い時ほど毛ヅヤが良くなると言われています。これはパドックで他の馬と比較すると分かりやすいかもしれませんね。明らかにピカピカになっているような競走馬がいた時は注目するべきと言えるでしょう。
注意点としては天気が良く、お日様が当たっていると凄い光って見える時もあります。その辺の見極めは難しいですが、何回かパドックを見ていくと「あ!あの馬明らかに艶が良いな」とか「んー、期待してたけど毛ヅヤがちょっと…」とある程度見て分かるようになってきます。自分が毛ヅヤで選んだ馬が結局何着だったのかもしっかりと確認しておくといいでしょう。
パドックの見方その3:歩き方
次は歩き方です。人間では多少コンディションが良くなくてもいつもと同じように歩くことはできると思いますが、馬の場合は違います。リズムよく軽快に歩いている馬はやはりレースでは良い結果を残しやすいのです。
また歩幅を伸ばしてゆったりとしている時は落ちついている可能性が高く、レース中もちゃんと騎手の言うことを聞き実力を発揮しやすい状態にあると言えます。
さらに後ろ脚の踏み込みを注視しましょう。しかkりと深く力強く歩いているなら良い調教を行うことが出来ており、状態は万全に近いでしょう。
パドックの見方その4:汗の量
パドックでは競走馬の汗の量も重要になります。汗の量が多いということはそれだけ興奮状態になるため、レースでは力が出せないこともあります。ゼッケンの下から汗が滴っているような状態の馬は割引が必要になるかもしれません。
汗をかきすぎている時は体に白い泡のようなものが出ているため素人でもすぐに分かると思います。人間と同じで汗が多いということはそれだけ体力を消耗していることになるため、最後の踏ん張りで負ける可能性もあります。
また汗をかかな過ぎても良くありません。これも人間と同じですが、本番前にはストレッチをして体をほぐしたり、軽く運動して体を温めますよね?馬も一緒なので全く汗がないということは体が温まっていないので、レース中に急激に体力を消耗する可能性もあります。
パドックの見方その5:首の位置
首の位置で競走馬がどれくらいリラックスしているのか分かります。首の位置が下がりすぎてダラッとなっているような時は、競走馬にやる気が全くなく力を発揮できないかもしれません。
逆に上がりすぎている時は気合が入りすぎている証拠です。スタートで出遅れたり、レースに集中できずに暴走したりすることもあるので注意が必要です。
下がりすぎず、上がりすぎずに無理なく首を伸ばしているような馬は状態が良いと言えます。気合も入っているのでレースでは良い結果を残してくれると思います。
パドックの見方その6:よだれがでているかどうか
パドックを周回している時に口から泡が出ているような競走馬には注意が必要です。これはよだれが多く出ている証拠で、口元に着けているハミと呼ばれる馬具を噛み過ぎています。
ハミを噛んでいる時はとても興奮している状態にあるため、こちらもレース中に制御がきかずに思った通りのレースを展開できない可能性があります。口をあまり開けていない馬やよだれが出ていない馬を選ぶと良いでしょう。
パドックの見方その7:耳の状態
馬は耳に心理状態が現れやすいと言われています。落ち着いている時、警戒している時、集中できていない時など耳を傾けている方向によってその馬が今どういう状態なのかを知ることができるので巣。
リラックスをしている時は耳を横に向けているため、周回中も耳が横になっている競走馬に注目するべきですね。逆に耳を後ろにしているような読時は機嫌が悪く、他の馬に気を取られていたり、警戒をしている可能性があります。
パドックは完璧ではない
パドックはとても重要で競馬の予想の大きな参考になることは間違いないですが、万能ではありません。お腹がポッコリしていてもレースでは良い結果を残すこともありますし、パドックでとても落ち着いていたにも関わらず返し馬で大興奮している場合もあります。
もちろん必ず参考にするべきだとは思いますが過信しすぎも良くないですね。事前の情報である程度馬の実力を図っていたり、調教の状況を確認していたりも必要になります。
予想のメインにするのではなく+αの要素として参考にするのが良いかもしれませんね。パドックでの状況と馬の実力、騎手の実力などを総合的に見て判断することも必要です。
また本気でパドックを見たいのなら、前のレースにパドックも参考にすると良いと思います。前回と比べてコンディションは良いのか、筋肉は大きくなっているのかなどを比較することでよりその競走馬の状態を知ることができると思います。
中には常にハイテンションの馬もいれば、落ち着きすぎる馬もいるので比較することでその日の状態を知ることができるはずです。
まとめ
今回は競馬のパドックで競争馬のどういう所に注目すれば良いのかを紹介させていただきました。パドックはレース直前の生きた最後の情報になります。
このパドックを参考にするのかしないのかで的中率にも大きく関わってくると思うので是非予想の参考にして欲しいと思います。
ネットのサイトや番組などで確認することも良いですが、1度は競馬場に足を運んでパドックを見て欲しいですね。どういう雰囲気なのかを感じることでも予想に役に立つと思いますし、何よりも迫力のあるサラブレットを見るだけでもとても楽しいです。
返し馬で走りだした馬のしっぽの靡き具合、直線に向かってくるときの足音、観客の声援、ファンファーレなど画面越しでは伝わらないことが多く見応えがあります。
話がそれてしまいましたが、今までパドックを見ずに馬券を購入していたという人はこの機会に参考にしてみて欲しいと思います。馬体重の増減とも大きく関わりがあると思うので、紙面からでは伝えることができない情報を自分の目で確かめて見てはいかがでしょうか?