競馬の予想をする時に過去のレースの成績を参考にする人は多いと思います。前走1着なら調子が良いのかな?とかこのレースで勝てるなら今回も軸にしようとか、逆に前走大敗している時は軸から外すべきかな…とか様々な考察をすることが出来ます。
しかし、着順だけでは競走馬の実力や調子を図ることは難しいことがあります。出馬表には通過した時の順位や上がり3ハロンのタイムなどでもレースの状況を頭で再現することは可能ですが、初心者の方ではどんな内容のレースだったのか分からない場合があります。
そこで予想の参考にするべきなのが過去のレースの動画を見ることです。スタートはうまくいったのか?道中は好位置にいたのか?などを見ることで予想に生かすことが出来ます。
今回の記事では過去のレースの動画を見る時にどこに注目して見るべきなのかをご紹介していきたいと思います。
競馬の過去動画を見る方法は?
競馬の過去のレースの動画を見るにはどうすれば良いのでしょうか?方法がいくつかあるのでご紹介します。
- YouTubeでレースを検索してみる
- netkeibaで見る
- ニコニコ動画で見る
- JRAの公式サイトで見る
などの方法があります。基本的にネットで検索すれば簡単に見ることはできると思います。この中でも特におすすめなのはnetkeibaを利用することです。YouTubeなどでもレース映像は探せば見つかりますが、大きなレースしかないことがほとんどです。有名な馬の新馬戦などは探せばありますが、特に何でもない未勝利戦などの映像はないことがほとんどです。
しかしnetkeibaでは基本的に中央競馬の全てのレースを簡単に見ることが出来ます。アップされるまでに少し時間がかかりますが、前走の確認などでは問題はありません。競走馬のデータ情報からワンクリックで閲覧が可能なので気になる方は是非利用してみてください。他にも動画を配信しているサイトは多いので、自分に合ったサイトを見つけましょう。
過去のレース動画で参考にするべきポイント
では予想をする際に過去のレースを見る時のポイントを紹介していきたいと思います。出馬表や馬柱では分からないような情報を入手できるので、本気で予想をしたいなら参考にするべきだと思います。
最初は動画を見ても上手に予想に反映させることができないかもしれませんが、参考にしていくうちに「この馬は良くても3着までだな」とか見えてくるようになります。
いきなり結果は出ないと思いますが、我慢強く参考にしていくことで的中率や回収率がアップすると思います。
参考にするべきポイントその1:スタートの様子
新聞やデータ情報でも出遅れた時は「出遅れ」と記載されることもあるので、情報を得ることはできます。しかし、良いスタートをした時や出遅れてはいないけどスタートダッシュはできなかったなどの情報は動画じゃないと伝わってきません。
若干の出遅れでもレースがかなり不利になる可能性もあるので「出遅れ」の記載がなくてもスタートの様子を確認することは重要になります。
逃げ馬が外枠に入って若干遅れたためにハナを切れなくて力を出し切れなかった可能性もあります。その場合は内枠に入っていればもっと前にいけたので、今回は内枠だからもっと順位が上がりそうという考察もできるため、前走の順位以上に評価を上げるべきと判断をすることもできます。
競走馬ごとに得意な脚質がありますが、スタートによっては不得意な位置に付けてしまうこともあります。その情報は確実に予想に役に立つと思うので注目するべきですね。
参考にするべきポイントその2:道中の位置
ポイントその1でも軽く触れましたが、道中の位置もかなり重要ですね。通過順位では分からないですが、内をうまく走れているのか、他の馬に邪魔されて外を回されているのかなども参考になります。
競馬では直線に入ると一気に盛り上がりますし、一番の見所でもあると思います。しかし、その直線に入るまでがとても重要になります。
特に先行馬や差し馬は外を回すことなく体力を温存しつつ、馬群に飲まれない好位置から一気に力を解放することで実力を発揮できると思います。もし良い位置に付けて勝利していたのなら、今回も同じような展開になるのかを考え予想に影響を与えることが出来ます。
また道中の位置取りはジョッキーの技量でもあると思うので、乗り替わりなのかそのままなのか、その影響を考える必要はありますね。
参考にするべきポイントその3:レース中のテンション
過去のパドックを見ることはなかなかできないので、その馬がどのような調子だったのかは分からないことが多くあります。
そのため過去動画ではテンションが高めで制御が効かずに走っていないか、やる気がなさすぎて競馬をしていないかなどを見ることも必要になります。
前々走までは複勝圏内に来ていた馬がいきなり掲示板から外れている時は、いつもと様子が違っていた可能性があります。ジョッキーの抑制しているような仕草をしていないか、レースに集中できているのかなどを確認するのも必要です。
もし興奮状態で少し暴走気味に走っていたせいで直線で力を出せていなかったのなら、今回のレースでもパドックをしっかり見て落ち着き具合を見て予想に生かすようにしましょう。
参考にするべきポイントその4:馬群に埋もれていないか
直線まではある程度予想通りの展開になっていても直線で前が開かずに良い結果にならなかったということも珍しくありません。
上がり3ハロンのタイムが遅くなっていた場合、ただ調子が悪かったのか、それとも馬群に飲まれたのかでも印象は変わってきます。
他のレースでしっかりと前が開いた状態なら良い結果を残せているのなら、前走の成績はあまり当てにならないこともあります。もちろんまた同じような展開になり、人気以下の順位になる可能性もありますが枠番やジョッキーが変わればまた展開も変動すると思います。
参考にするべきポイントその5:レース展開
注目している競走馬だけではなくレース全体の流れや展開も確認しておくべきだと思います。過去のレースのデータでもペースなどが記載されていますが動画の方が分かりやすく、詳細な展開を知ることが出来ます。逃げ馬が不在でペースが遅くなったのか、逃げ馬が多かったが最終的に差し馬が勝ったとかデータだけでは分からないことも沢山あります。
また時期によっては高速馬場になっており前が止まらないレースが続いていたり、不良馬場だったとしてもどれくらいの状態だったのかもレースの結果へと繋がる情報だと思います。
過去レースの動画を参考にする時の大きなデメリット
過去のレースの動画は一度参考にするともう動画なしでも予想できなくなるという人もいるくらい重要な要素です。前走の勝ちっぷりから今回も馬券内に来ると確信できることもあれば、逆に展開に恵まれ過ぎたとか。3着に来てるけど次は掲示板にすらこなそうだなとか様々な考察をすることができるため的中率や回収率に大きな影響を与えると思っています。
しかし実際に出走する競走馬のレース動画を見ていると予想に要する時間が膨大になってきます。1頭につき3レース見た場合どれだけ早くても10分はかかると思います。18頭立てだった場合は180分となり、動画のチェックだけで3時間もかかります。
もちろん気になる馬だけに絞るのも良いですが、自信も持って来ないと切るためにも注目馬以外でもレースを確認することは必要になるはずです。
全てのレースで動画を確認することはほぼ不可能ですよね?この予想の方法だと1日に多くても2レースくらいしか予想をすることができないことになります。
それでも良いという方もいらっしゃると思いますが、時間がない方だと大変ですよね?隅々まで動画をチェックするのは大きなレースだけとかに限定した方が良さそうです。
過去のレース動画を予想に反映させる時のポイント
実際に過去のレースを見てどのように予想に反映させるべきなのかを紹介していきます。上記では5つのポイントを解説しましたが、重要なことは「ではその結果を踏まえて今回のレースではどうなるのか?」ということです。
圧倒的な勝ち方をした馬を見て「よしやっぱり軸にしよう」と決断する人も多いと思いますが、さらに深く考えて「このレースを今回も同じようにできるのか?」と考えることが必要になります。
それは悪いレースだったとていも同じです。前走の内容はかなり悪いことが分かったけど、では今回のレースでは改善されるのかどうかが重要です。前走よりも調教はうまく行っているのか、ジョッキーの乗り替わりで良いレース展開に期待できるのかなどを考察することが重要になってきます。
「前走全然だめだったから今回も好走しないな」ではなく、前回良くなかったけど今回は大丈夫そうという馬を見つけることで、大きな配当の馬券を当てることが出来るのだと思います。どういう風に変わるのかを予想することがポイントになると思います。
まとめ
今回は過去のレース動画を予想の参考にする時のポイントを解説させていただきました。紙面からでは伝わらない情報が動画からは得ることができるようになると思うで、予想の参考にしてみましょう。
おさらいになりますが今回は紹介したポイントは
- スタートの様子
- 道中の位置
- レース中のテンション
- 馬群に埋もれていないか
- レース展開
の5つになります。他にも過去動画から知れる情報はあるので一度予想をするつもりで見てみてください。
しかし、やはり予想には大量の時間がかかってしまうため、時間に余裕がある時や大きなレースの時、気合を入れて予想をする時など限定的にすることをおすすめします。
予想する時にはパドックや調教、オッズや予想サイトの情報など多くの予想がありますが、この過去動画の確認は中でも大きく予想に影響を与えるものだと思います。
気になる馬のレースは出来る限り閲覧して、穴馬探しや本命探しの予想に役立ててみてはいかがでしょうか?